山陰地方の海岸にハングル文字で書かれたゴミが多いのは・・・◇◆ フィリピンに輸出された廃棄物が韓国に帰国 ◆◇
昨年末にフィリピンに輸出され、「ごみ輸出」などとして大きな問題となったいわゆる「プラスチックごみ」が最終的に京畿道平沢港に戻ってきた。 問題のプラスチックごみを積んだ貨物船は3日未明に平沢港に到着したが、この貨物船にはリサイクル目的でフィリピンに輸出されていたプラスチックごみ1200トン、コンテナにして51個分が積まれていた。 韓国環境部(省に相当)が6日に明らかにした。 これは昨年7月と10月にフィリピンに輸出されたプラスチックごみ6300トンの一部で、残りは今もフィリピンにある。 フィリピン政府は輸入したプラスチックごみの中におむつや医療廃棄物などが大量に混入していることを発見し、韓国政府に送り返すと通知していた。
環境部は7日に平沢税関と合同で実態調査を行った上で廃棄物の違法輸出防止対策を取りまとめ、これを2月中に発表する計画だという。 しかしごみの処分方法に関する環境部と平沢市、輸出業者などの話し合いが遅れている影響で、ごみは今後も6カ月以上は平沢港に放置される可能性が高いという。 今回の搬送も輸出業者が環境部の命令に従わなかったため政府が代行し、今後業者側に費用を請求する予定だという。
国際的な環境団体のグリーンピースは今月3日、平沢港で「環境部は企業に対し、製品の包装材や容器などに無制限で使用されているプラスチックの量を規制せよ」などと書かれた横断幕を設置し抗議行動を行った。 グリーンピースによると、韓国は2015年の時点で年間のプラスチック消費量が672万トンに達し、1人当たりに換算すると132キロにもなるという。 プラスチック生産施設を持つ63カ国の中では米国や日本よりも高い数値だ。 韓国国内の使い捨てプラスチックごみは70%以上がリサイクルされずそのまま焼却、埋め立て、あるいは海外に輸出される。 グリーンピースの関係者は「環境部は企業ごとに使い捨てプラスチック消費量を調査し、その削減目標や生産者責任の追及など、実効性のある対策を提示すべきだ」と訴えた。--- 朝鮮日報日本語版(2019/02/07)より 抜粋 ---