まあ・・・◇◆ 元米国務省特別補佐官「最大の敗者は文大統領」 ◆◇
2回目の米朝首脳会談が決裂し、北朝鮮が東倉里のミサイル基地を復旧する動きを示していることについて、米国では北朝鮮との非核化交渉に対する失望が広がっている。 米国内の穏健派からも北朝鮮に対する制裁の維持を主張する声が出始めた。
トランプ大統領は8日(米国時間)、ホワイトハウスで記者団の取材を受けた際、北朝鮮がミサイル基地を復旧する動きを示していることについて「もし彼が互いの利害に合わない何かをしているのであれば、私は極めて失望するだろう」と述べた。 彼とは北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のこと。 トランプ大統領はさらに「もし(ミサイル)実験が行われれば、非常に失望するだろう」とも述べ、「失望」という言葉を3日連続で口にした。 米国政府が北朝鮮によるミサイル実験にそれだけ神経質になっているとも考えられる。
ワシントンで穏健派のリーダーとされるロバート・ガルーチ氏(元国務省北朝鮮核問題担当特使)は8日に米政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」に出演し「2回目の米朝首脳会談を通じて制裁が北朝鮮に効いていることが確認された今、制裁の緩和というアメをあえて北朝鮮に与える必要はない」 「むしろ制裁は最低でも今のレベルを維持しなければ、交渉に向けプラスにならない」などの見方を示した。 米外交協会のスコット・スナイダー研究員も「韓国政府による北朝鮮制裁緩和の暗示、あるいは米国による制裁強化へのけん制は、いずれも(非核化という)目標達成にはプラスにならない」などと指摘した。
米国務省のジョセフ・ユン元対北朝鮮担当特別代表は8日、米国平和研究所で行われた討論会に出席し「トランプ大統領の最初の任期中に北朝鮮の非核化は可能」とする国務省関係者の発言に対し「(2回目の首脳会談で)両首脳は合意文に署名もできなかった。 この状況で非核化という目標を短期間で達成するというのは非現実的だ」と反論した。
2回目の会談が決裂したことで、最も打撃が大きかったのは「仲裁者」を自認する文在寅(ムン・ジェイン)大統領との見方も出ている。 ロバート・アインホーン元米国務省非拡散・軍縮担当特別補佐官は6日、米ブルッキングス研究所で開催された討論会に出席した際「ハノイでの米朝首脳会談で最大の敗者は、始まる前からあまりにも多くを期待していた文大統領だ」 「南北経済協力を進めようとする文大統領の考えは、米国の支持を得られないだろう」などの見方を示した。--- 朝鮮日報日本語版(2019/03/11)より 抜粋 ---