世界が目が覚めるまで・・・◇◆ 【主張】三・一運動100年 「反日」で国をまとめるな ◆◇
韓国の文在寅大統領が日本の朝鮮統治時代に起きた「三・一運動」から100年の式典で、「歴史の立て直しこそが重要であり、(日本に協力した)親日の残滓(ざんし)の清算が課題だ」と演説した。 文氏は、対日外交について「未来志向的」であるとしつつ、「力を合わせ(日本統治時代の)被害者らの苦痛を実質的に癒やしたときこそ、韓国と日本は心の通じる真の友人となる」と語った。
直接的な言葉による日本非難は避けたものの、意味するところは相当強硬である。 「徴用工」訴訟、慰安婦問題、天皇陛下への謝罪要求、旭日旗の排斥など、韓国側は歴史に由来する問題を数多くつくり出し、日本に突きつけている。 文氏は、韓国側の主張に日本が従わなければ友好はないと言っているに等しい。 韓国だけが問題が解決したかどうかを決める権利があるという論法でもある。 未来志向とかけ離れている。
これほど乱暴な要求を、日本は受け入れることはできない。 韓国政府が取り組むべきは、「徴用工」問題をめぐり、日韓請求権協定の規定に基づく日本との協議に応じることだ。 慰安婦問題は、日韓合意を履行する立場に戻り、ソウルの日本大使館前から慰安婦像を撤去することだ。 「親日残滓の清算」も異様な言葉遣いだ。 隣国英国に統治されたことがあるアイルランドが同種のことを言っているだろうか。
ソウル市長やソウル市議会は日本製品から韓国製品への代替などを論じている。 仮に東京都知事や都議会が韓国製品についてそのようなことを論じたら、大騒ぎになるだろう。 それほど異常なことが韓国でまかり通っている。 日本の外務省は、3月1日に韓国に滞在する日本人旅行者に対して注意を喚起する渡航情報を出さざるを得なかった。
韓国は戦後独立して久しい。 経済は成長し、先進国の仲間入りをした。 いつまで「反日」で国をまとめようとするのか。 いいかげんやめたほうがいい。 三・一運動では死者7509人という数字がしばしば引用されるが、海外にいた独立運動家が著書で示した数字であり、根拠は十分でない。 断定的に使用するのは疑問だ。 朝鮮総督府が村役場ごとに集計した553人とは13倍以上も差がある。 検証が必要だろう。--- 産経ニュース(2019.3.2)より 抜粋 ---