恥ずかしくもみっともない・・・◇◆ 「クリスマスツリー」チョウセンシラベの“家系図”解明へ=韓国 ◆◇
漢拏山(ハルラサン)・智異山(チリサン)・徳裕山(トギュサン)など海抜500メートル以上の高い地帯で7、8メートルまで育つ秀麗な姿のチョウセンシラベ(朝鮮白檜)。 学名(Abies koreana)に「韓国」という単語が入っている韓国の特産種だ。 だが1904年に欧州学者が漢拏山で採集して海外に持ち出して以降、クリスマスツリーとして改良されて外国でさらに有名になった。 韓国の特産種だがロイヤリティーを一銭も受けとれない境遇だ。
チョウセンシラベの失われた「生物主権」を取り戻すための努力が始まった。 環境部傘下の国立生物資源館は、国内のチョウセンシラベ「野生種」と海外で園芸用に販売されている「改良種」の遺伝子を比較する研究に入ったと13日明らかにした。
研究チームはまず京畿道抱川(キョンギド・ポチョン)の平康(ピョンガン)植物園が保有する園芸用のチョウセンシラベ3株からサンプルを採取、野生種と遺伝子を比較・分析している。平康植物園のチョウセンシラベは、英国エディンバラ植物園で販売しているものだ。 来年には海外からチョウセンシラベを持ってきたりサンプルを追加確保したりして分析対象を拡大する計画だ。 現在、研究チームは国内野生種の遺伝的特徴をあらわす遺伝子6つを選定した。 海外のチョウセンシラベの遺伝子と比較すると、韓国のどの地域から持ち出されたものか知ることができる。 クァク・ミョンヘ研究官は「遺伝子の分析は科学捜査で遺伝子から犯罪者を割り出すような原理」として「正確性を高めるために1つではなく6個の選定した」と話した。
だが今回の研究で海外のチョウセンシラベの先祖が国内野生種であることを科学的に立証しても、すぐに外国のチョウセンシラベ栽培者らにロイヤリティーを要求することは難しいというのが専門家たちの判断だ。 生物の遺伝資源を活用して得た利益を資源提供国と分け合うようにする「名古屋議定書」が12日に発効されたが、チョウセンシラベが持ち出されたのは100年以上昔だからだ。
生物資源館は、「ライラック・ミスキム」やギボウシの遺伝子分析もする計画だ。 1947年にソウルの北漢山(プッカンサン)や白雲台(ペクウンデ)で採集されたウスゲハシドイ(薄毛丁香花)は、植え込みで繁殖・改良されて、ライラック・ミスキムという名前で米国のライラック市場を占めている。--- 中央日報(2014/10/14)より 抜粋 ---