知ってる人には当たり前の知ってる話ですが・・・◇◆ 韓国は「ヘイト大国」なのか、在ソウル外国人95%が「差別体験」 ◆◇
内閣府が12月2日「人権擁護に関する世論調査」の結果を発表しました。 今回、初めて、特定の人種や民族への差別を繰り返す「ヘイトスピーチ(憎悪表現)」に関し、複数回答でその受け止め方を尋ねたのですが、「ヘイトスピーチを伴うデモ、集会、街宣活動を知っているか」との問いに全体の57・4%が「知っている」と回答。 そして「知っている」と答えた人にその感想を聞くと、半数近い47・4%が「日本に対する印象が悪くなる」と答え、「不愉快で許せない」との回答も45・5%にのぼるなど、否定的な答えが多くを占めました。
その一方、17・0%の人が「『表現の自由』の範囲内だと思った」と答え、「ヘイトスピーチをされる側に問題がある」との回答も10・6%あるなど、一定の容認論もありました。 「ヘイトスピーチ」が許されないことは言うまでもなく、こうしたことをなくすため、官民一体となって努力を続けることが求められていることは言うまでもないと思います。 さらに、これからは観光客だけでなく、日本に住もうとする外国人が増えるのは間違いないですから、在日外国人全般に対する差別的な言動を許さない世の中が求められています。
というわけで、そうした問題に関する話題を本コラムでご紹介しようと、いつものように海外メディアのサイトを巡回していたところ、驚きの記事にたどりつきました。 慰安婦問題をはじめ「ヘイトスピーチ」の問題でも厳しく日本を糾弾(きゅうだん)する韓国が、実は外国人に対して極めて差別的なお国柄であることが分かったのです。
■韓国を国連が問題視…実態を調査
12月10日付の香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(SCMP、電子版)。 この記事によると、韓国は朝鮮民族が全体の96%を占める最も多様性のない国のひとつで、海外に行くことなしに少数民族と交わる機会は殆(ほとん)どないといい、そのためか、在韓外国人に対し、より直接的な差別があると明言します。
その例として、ソウルにある仏教系の私立大学、東国大学校(とんぐうだいがっこう)で教べんを取る黒人女性、カニカ・コープランドさん(41)は、数カ月前、白人を含む友人たちとバーで楽しんでいたとき、こんな目に遭ったと振り返ります。 「何人かの韓国人男性が白人の友だちのところにやってきて“どうして君は黒人の女(black girl)と一緒にいるんだ”と訪ねたんです」いまや欧米では、黒人にblackという表現を使うことはまずありません。 日本人でも「黒」という単語は出さないでしょう。 こうした出来事は珍しいことだと彼女は言いますが、それは「韓国人と交わるのを制限しているからに過ぎない」からだと冷静に分析します。
にもかかわらず、彼女はこう付け加えました。 「私は友人たちに、ここに引っ越すか、少なくとも訪問することを勧めました。 この国は非常に人種差別的ですが、それは(米国などとは)異なる種類の人種差別です。 米国に存在する人種差別と違って、深く根を張っておらず、定住するに値しないような(ひどい)ものではありません」とはいえ、韓国人の在韓外国人に対する人種差別は、より広まりを見せています。
実際、世界の人々の社会文化や道徳、宗教、政治的な価値観を各国の社会学者たちが調査する国際的なプロジェクト「世界価値観調査」(1981年からスタート)の2010年~14年分の結果によると、「外国人の隣に住みたくない」という回答は、米国人5・6%、香港人18・8%に対し、韓国人は34・1%。 さらに、ソウルにある公的シンクタンク「ザ・ソウル・インスティテュート」の2015年の調査によると、ソウルに住む外国人の94・5%が人種差別を経験したと答えていたのです。 一方、日本では、今年の法務省の調べで、人種差別を経験したと答えた在日外国人は全体の30%でした。 こうした数字が示すように、韓国における在韓外国人に対する人種差別問題は日々、深刻化しているのですが、韓国人が他国に比べて外国人を露骨に差別するのは今に始まったことではありません。
■国連「韓国は“人種差別禁止法”を制定せよ」
実際、2014年には、人種差別に関する国連(UN)の特別報告官、ムタマ・ルテレ氏が韓国における人種差別や外国人排斥の実態について調査。 その結果、韓国に対し、人種差別を禁止する法律を制定するよう促(うなが)したのです。 どういうことかといいますと、韓国では2014年当時、顔を黒く塗って黒人の真似をしたパフォーマーがテレビに登場したり、ニュース番組の司会者(ニュースアンカー)と記者の服装姿のチンパンジーが「ディス・アフリカ」というタバコの新ブランドの広告に登場するなど、人種問題に無頓着(むとんちゃく)過ぎる事例が続発。
さらに、低賃金かつ未熟練の単純労働のために雇われた移民労働者たちは、はっきり差別されており、調査したルテレ氏は、厳しい労働や生活状況に苦しむ農業・漁業分野の移民労働者の窮状(きゅうじょう)や、移民労働者が韓国人の労働者よりも長時間かつ低賃金労働を強いられているといった実態を強調したのでした(2014年10月6日付フランス通信=AFP=など)。 それだけではありません。在韓外国人への差別は移民労働者といった人たちだけに向けられたものではないのです。
例えば、フィリピン系韓国人の女優ジャスミン・リーさんは2012年、外国系として初の国会議員になったのですが、彼女が当選した際には、ネット上に「フィリピンに帰れ!」 「わが国の政治に外国人の居場所はない」といった人種差別丸出しの非難の声が噴出。 彼女は韓国で最も嫌われる女性のひとりになったのでした(2015年5月11日付米リベラル系オンラインメディア、ハフポスト)。 ちなみに、この一件について、フィリピンを代表する放送局、ABS-CBNニュースは2012年4月17日付で、リー氏に対する批判のいくつかは、彼女がフィリピン出身だったからかもしれないと前置きし、韓国の大手英字紙、コリア・タイムズの一部をこう引用しました。
<ひとりのツイッター・ユーザーは、東南アジア人に対する韓国人の偏見を指摘し、こう投稿した。 「もし、リー氏が米、英、仏、独、または他の西欧諸国からの移民なら、同じような態度で話すだろうか?」> まさしく、これが韓国人の本音でしょう。 西洋人には負けるけど、東南アジアの連中よりは、俺たちは上、ってことなんでしょうかね…。 呆れてモノが言えませんな。 国連が問題視して実態調査に入るだけのことはありますね。 そして、国連から人種差別を禁止する法律を制定するよう促(うなが)されてから約3年経過したにもかかわらず、いまだに動きなし…。
しかし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、大統領選に初出馬し、落選(当選したのは朴槿恵=パク・クネ=氏)した2012年、包括的な差別禁止法を可決すると宣言しています。 彼が大統領に当選した今年の5月以降、この問題は討議されていませんが、今後、問題が大きくなれば具体化に向けて動き出す可能性があると前述のSCMPは指摘しますが、一方で「これまでのところ、人種差別は韓国社会にとって大きな問題ではない」 「韓国は比較的、(民族が)同質であり、米国や欧州諸国のような(人種差別)問題はない」と明言するソウル大学のリー・サン-ウォン教授(刑法・訴訟手続)と明言する法学者も少なくなく、先行きは不透明です。
本コラムでは何度も言及していますが、ベトナム戦争(1960年代後半から70年代初め)時、米の同盟軍としてこの戦争に参戦した韓国軍が13歳から14歳の少女を含む数千人のベトナム女性に対し激しい強姦または性的暴行を行った揚げ句、慰安婦にしたり( http://www.sankei.com/west/news/171124/wst1711240004-n1.html )、非武装の民間人を虐殺した事実について、ベトナム政府に謝罪するどころか、完全無視するのは、いまだに続く東南アジアの人々に対するこうした根深い差別意識が原因なのでしょうか…。
(岡田敏一)--- 産経 WEST(2017.12.21)より 抜粋 ---