レーダー照射事件の真相・・・◇◆ 瀬取り疑惑の韓国船、「目的地」シンガポールに入港記録なし ◆◇
北朝鮮船舶に対する石油精製品の違法な洋上積み替え、いわゆる「瀬取り」に携わった疑いが持たれている韓国籍のタンカー「ルニス(LUNIS)」号は、昨年から出港時に目的地を「シンガポール」としばしば申告していた。 ところが、実際にはシンガポール入港の記録がないことが16日までに公式確認された。ルニス号は先月、韓国籍の船としては初めて、米財務省の対北朝鮮海上取引注意リストに名前が載った。 2017年以降、韓国から27回にわたり、石油精製品を合計16万5400トン積んで出港した記録がある。
シンガポール港湾当局の報道官は15日、「ルニス号は2018年4月9日から19年1月12日までの間、シンガポール港に入っていない」と発表した。 米国のラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が16日に明らかにした。 この期間中、ルニス号は計12回にわたって韓国を出港しており、目的地を「シンガポール」と申告していた。 だが入港の事実がないことが明らかになり、公海上で北朝鮮側に石油精製品を違法に積み替えていたのではないか、という疑惑が一段と強まった。
韓国政府の関係者は「D社はピー・パイオニア(P PIONEER)号とルニス号をそれぞれシンガポールの業者にチャーター、再チャーターしている状態で、瀬取りに関与したという証拠は出てこなかった」と語った。 一方、瀬取り疑惑で昨年4月からインドネシアに抑留されていた北朝鮮の石炭バルク船「ワイズ・オネスト(WISE HONEST)」号で最近、北朝鮮産の石炭2万6500トン(およそ300万ドル相当=約3億3600万円)が荷役された。 VOAが16日に伝えたところによると、パナマ船籍のD号がこの石炭を積んでマレーシアに向かっているという。--- 朝鮮日報日本語版(2019/04/17)より 抜粋 ---