危うきに近寄らず。◇◆ 捜査官が日本人客に成りすまして摘発も…巧妙化するソウルの偽ブランド販売 ◆◇
ソウル中心部の繁華街、明洞(ミョンドン)で最近、日本人観光客を標的に腕時計やバッグ、財布などの偽ブランド品を販売していた韓国人の男4人が摘発された。 ソウル市の民生司法警察団は本物の推定価格15億ウォン(約1億5000万円)相当の偽造品640点も押収したという。
同警察団は、明洞のマッサージ店に来た日本人観光客が客引きに連れ出され偽造品を買わされたとの情報を入手。 日本語の堪能な捜査官が日本人客に成りすまし、実際に店でマッサージを受け、居合わせた客引きに引っかかってみせた。
客引きは販売場所に直行せず、明洞の街をあちこち連れ回し、別の客引きに交代。 次の客引きも複雑な路地を回った末、建物3階の秘密倉庫に“客”を案内し偽造品の販売に及んだ。 「偽造品には偽装捜査で」と捜査は成功した。だが、架空名義の携帯電話を使ったり客引き同士でも互いに身元を明かさないなど、犯行は手が込んできている。
2012年以降、同警察団は773人を商標法違反で摘発した。 「首都の品格を落とす行為」としてソウル市では「偽造品が明洞から消えるまで徹底捜査する」と決意は固い。 ただ、韓国では偽物販売に加え、外国人客を相手にしたボッタクリなど、国の品格を汚す別の問題も後を絶たず、当局とのイタチごっこが続いている。--- 産経ニュース(2018.8.2)より 抜粋 ---