これが慰安婦問題を語る側の正体です。◇◆ 障がい者暴行:情の厚い農村住民たちはなぜ犯行に加わったのか ◆◇
容疑者の80代男「孫娘のようだからそうした」
事件があった江原道寧越郡寧越邑内の集落は、寧越邑の中心部から車で10分ほど離れた所にある。 住民は188世帯・345人。寧越郡の中でも唐辛子・稲作・果樹農業が盛んと言われている。 食べる物も豊富で、人々の情も厚い。素朴で静かな農村の集落だ。
だが、記者が22日午後に同地を訪れた時は、収穫期を迎えて忙しく働く住民たちは見当たらなかった。 道で会った住民たちは、よそから来た人々に会うのが怖いのか、避けるように目をそらした。 何とか話してみようとしても、警戒心を解くのは容易でなかった。 「ああ、この村でなぜあんなことが…。 恥ずかしくて顔も上げられません」。 やっとの事で話してくれた住民のキムさんはため息をついた。 キムさんは「この集落ができてから一番衝撃的な事件だから…」と言葉を濁した。 キムさんが言った「衝撃的な事件」とは、同じ集落に住む女性(25)に対して60-80代の男7人が数年間にわたり性的暴行を加えていた事件のことだ。 知的障がいを持つこの女性の精神年齢は3歳半程度だという。 警察は2014年からこの女性に対して常習的に性的暴行を加えていた男7人のうち3人を逮捕、4人を在宅のまま立件し、先月9日に送検した。
事件が明らかになった後も、容疑者とされる男たちは一様に犯行を否定している。 この日、集落で会った容疑者の1人は「(被害者女性に)性的暴行を振るったことはない」と主張した。 80代のこの容疑者は白髪頭で耳が遠い。 「女性に対して、なぜそのようなことをしたのか」と記者が問うと、この容疑者は「『体を一度触ってやろう』と言っただけだ。 孫娘のようだからそうした。 私は誰よりも(被害者女性のことを)かわいがっている。 警察はあの女の言葉しか信じていないのでこうなった。 くやしい」と主張した。
別の容疑者は、妻を通して「無罪だ」と主張した。この容疑者の妻は報道機関とのインタビューで、「私の夫は(被害者女性が)しょっちゅう飛びかかってくるので触ったと言っていた。 あっちの間違いだ」と強く言った。 被害者女性はこの集落で生まれ育った。 住民のキムさんは「女性は障がいを持っていたが愛想が良く、住民になじんでいた。 みんなが、親のいない女性のことを娘のようにかわいがっていた」と話す。 女性は5歳の時に父親を亡くした。 その直後から母親は集落を離れて戻ることがなかった。 女性は祖母の手で育てられた。 2004年に祖母も亡くすと、伯父(68)と2人だけになった。 女性の唯一の肉親であり、保護者でもある伯父も犯行に加わっていた。 下肢機能障がいを持つ伯父は今回、在宅のまま起訴された。
住民たちは「容疑者を厳しく処罰してほしい」と要望している。 近くの集落で農業をしているチェさんは「容疑者の中には集落の施設でよく顔を合わせた人もいる。 だが、極悪非道の犯罪に手を染めていながら、人の良さそうな顔をしていたかと思うとゾッとする。 5年近くも誰も知らなかったというのは話にならない」と、今回の事件で組織的な隠ぺい工作があったのではないかとの疑問を口にした。 別の住民のイさんは「2015年ごろから、女性が性的暴行を受けているといううわさがあった。 その年、女性が妊娠して病院に行ったという話も聞いたが、その時すぐに(容疑者たちが)捕まえられていたら…」と言った。
寧越郡は事件の経緯を明らかにするため、捜査機関に積極的に協力すると発表した。 寧越郡関係者は「女性は重度障がい者であり、基礎生活(生活保護)受給者なので、月に1回以上の面談が行われていたが、被害については全く気付かなかった。 毎日のように会っていた住民たちがなぜ犯行に加わったのか理解に苦しむ」と述べた。--- 朝鮮日報日本語版(2018/08/24)より 抜粋 ---