仏像の破壊や盗難・・・◇◆ 盗難の重要文化財の仏像回収 韓国籍の2人逮捕 大阪 ◆◇
7年前、大阪府能勢町の寺から盗まれた国の重要文化財の「木造大日如来坐像」が警察の捜査で見つかり、無事に回収されました。 警察は、仏像が盗品と知りながら売却を仲介しようとしたなどとして韓国籍の男2人を逮捕し、いきさつを調べています。 2人は容疑を否認しているということです。
国の重要文化財に指定されている木造大日如来坐像は7年前、収蔵されていた大阪府能勢町の今養寺から盗まれました。 以来、行方はわからないままでしたが、仏像の写真撮影がことし6月に京都市内のホテルで行われたという情報が寄せられ、警察が捜査していました。 そしてホテルの防犯カメラの映像を解析するなどした結果、仏像が盗品と知りながら売却を仲介しようとしたなどの疑いで岡山市北区の無職、陳宗哲容疑者(68)ら韓国籍の男2人を逮捕しました。
仏像は大阪府内の関係先から無事に回収され、文化庁によりますと、大きな損傷はないということです。 警察によりますと、逮捕された2人はいずれも「仏像が盗まれたものとは知らなかった」などと容疑を否認しているということで、警察が盗難の詳しいいきさつをさらに調べています。 見つかった仏像は証拠品としてしばらく警察で保管されたあと、もとの寺に返還されるということです。
寺の総代長「ほっとした」
今養寺の総代長を務める横瀬實さんは「仏像が盗まれたときから檀家のみんなで戻ってくるようにとずっと願っていたので、ようやく見つかってほっとしています。 自分の目でまだ確かめていませんが、見つかってとてもうれしいです」と話しています。--- NHK NEWS WEB(2017/08/31)より 抜粋 ---