環境に優しい・・・◇◆ 板井原集落 ◆◇
板井原集落(いたいばらしゅうらく)は鳥取県八頭郡智頭町にある山村集落。 県選定伝統的建造物群保存地区。 牛伏山や海上山など周囲の山々の間に沈みこんだ集落には平家落人の隠れ里の伝説が残る。
智頭往来が通る智頭宿の牛伏山の裏側の山間部、千代川水系板井原川(赤波川)の谷間の標高約430メートルに位置する集落で、江戸時代は農業と炭焼き、明治時代は養蚕で栄えた。 集落は上流側の智頭町に位置する上板井原と、鳥取市(旧用瀬町)に位置する板井原の2つからなるが、鳥取市側の板井原は1975年に廃村となったため、板井原集落といえば通常は上板井原地区を指す。 養蚕最盛期には複数の土蔵を備えた邸宅があったが、古峠の下を抜けるトンネルが開通した1967年以降、急速に過疎化が進んだ。 近年になって江戸時代の地割をそのまま残すこの地区が文化遺産として注目されるようになり、「日本の山村集落の原風景」と贊えられるようにもなった。 21世紀になって漸く古民家の保存と再生作業が始まったばかりである。
集落内の110棟余の建物はほぼ全てが昭和40年以前の建築で、その内23棟は江戸時代から昭和初期にかけて建てられてたものである。 建物正面に杉の大材を用いた縁桁が見られ、杉の産地である智頭の特徴が見られる。 明治以前の建物は茅葺であったが、養蚕の盛んになった大正時代以降は杉皮葺のものが多くなり、昭和になるとトタン葺屋根に変えられるものが多くなった。 昭和30年代の日本の風景を今に伝える集落である。
2004年(平成16年)2月3日、都道府県選定は全国初となる伝統的建造物群保存地区に選定された。
なお現在まで、自動車が集落内に入ったことはない。--- ウィキペディアより 抜粋 ---